デコボコ×不揃いな貼り合わせ
ハードな印象を引き立てる古材の壁

モルタル床に躯体現しの天井と、無機質な素材の中に「足場板」でガツンと主張を加えた寝室。凹凸を強調した貼り方と、個体差のある足場板の表情が力強い印象を与えています。

下部には、CDを収めるオープン棚を同じ素材で造作。色とりどりの背表紙が壁の模様のようにも見えてきますね。

リビングなどと比べて、要素が少なくなる寝室にこそ、こんなハードな装飾が似合うのかもしれません。

2つの空間を繋ぐ、木のトンネル！

お部屋の真ん中にぽっかりと空いた木のゲート！

寝室とLDKを扉で仕切らず、床・壁・天井を同じ板壁材で仕上げた木のトンネルで繋いだユニークなアイデアです。

よく見ると、周囲の壁面よりわずかに飛び出る仕様になっています。陰影が生まれて、離れてみると風景を切り取る額縁のようにも見えますね。

トンネルの内部には、カーテンレールが仕込まれていて、目隠しすることもできる仕様に。アートを飾ったり、窓側にグリーンを吊るしたり……この場所を通るたびに、気分が切り替わる。そんな効果もありそうです。

継ぎ目のラインで視線を奥へといざなう
木の“質感”だけ取り入れる白の板壁

横に走るラインが、空間の奥へと視線を誘導する壁面。玄関の収納や壁に、細長くカットした合板を貼って、白の塗装で仕上げたもの。

玄関からぐるりと、キッチン横の壁面まで続いています。

ただ白い壁にするよりも、温かく穏やかな印象に。引戸に付けた木のつまみもよく似合っていますね。塗装次第では、うっすらと木目を残して取り入れることもできそうです。

色味は周囲と同化させながら、木の質感と継ぎ目のラインを取り入れる。新しい板壁材の魅力に気付かされるアイデアです。

天然木の木目がすっと伸びる化粧パネル。1枚のサイズはW610×H2430mmでパネル状になっているので施工性が良く、リノベーションと好相性です。無塗装品の他、クリア塗装品もあります。

天然木を4mmにスライスした板材です。適度にラスティック感があり、薄いので壁にはもちろん、建具や家具の仕上げ材としておすすめです。

床材としてつくられたものではなく、使い古した工事現場用の板。汚れや傷、釘やペンキの跡が残っていて新品の建材にはない良さがあります。壁材としても活躍します。

物流現場で使われてきた「木製パレット」を解体して板材にした、粗々しい表情、色のバラつきが魅力の古材。力強い素材感を楽しめます。

短冊状のパネルになった5.5mm厚のラーチ合板。DIYでも施工可能なので手軽に木の壁を手に入れたい人におすすめです。表面に薄いシートを貼った仕上げ。シートに印刷された塗装のような模様の違いにより、クリアを含めた4種類のバリエーションから選べます。